HSKK初級を受けてきた

HSK試験会場 HSK口試

今回初めて、HSK口述試験を受けに行って来ました。
口述試験はHSKKとも呼ばれ、初級・中級・高級に分かれます。
初級は200語前後の日常語彙とそれに相当する文法、試験は3部分にわかれます。

  • 第一部分 15題
    →流れた音声を復唱して、聴き取りと文法がわかっているかを問われます
  • 第二部分 10題
    →質問が流れて、それに端的に答えます。聴き取りと文法に加えて、判断力等も問われます
  • 7分間の準備時間
    →第三部分2題の準備時間です。試験用紙にメモしておけます。
  • 第三部分 2題
    →問題用紙に書かれた2問を、5語以上で答えます。

試験会場

会場は、府中にある東京外国語大学。
試験時間は筆記の後の17時から。

試験の流れ

入室

受付時間は試験開始20分前の16:40から。
教室の入り口で写真付きの身分証明書と受験票で本人確認をいただき、中に入ります。
一旦中に入ると、外に出るには身分証明書と受験票が必要になるので、面倒な方はトイレなど、
先に済ませておくのがベスト。
会場内でも試験開始前までは飲み物が飲めますので、開始前にのどのコンディションを整えるのも良いもんです。

試験の手順

まず自分の考生序号(受験番号)が貼られた席に座ると、
以下のものが机の上に置いてあります。

  • HSKを受験される皆様へ
  • 試験の流れ
  • 口試カード
  • ピンク色の袋に入ったICレコーダー

口試カードに、自分の名前・国番号・受験番号を記入し、受験するレベルにチェックします。
これは、試験開始前に記入しておいて大丈夫です。
また、受験票と写真付き身分証明書は受験番号シールが貼られた側に置き、机に置いて良いのは
鉛筆・消しゴム・時計のみとなります。(シャーペンは大丈夫です)

時間になると、試験監から諸々の説明が始まります。試験の流れを読む時間も3分与えてくれるので、受付ギリギリの到着になっても大丈夫です。

ICレコーダーのチェック

諸々の説明が終わると、ICレコーダーのチェックの説明が始まりました。
実際に袋から取り出し、試験監の指示に従ってテスト録音を行います。
「你好・你好・你好」と、マイクに向かって吹き込んだ後、再生してキチンと録音されているか確認します。

ICレコーダー

ICレコーダーはこんな感じ。
録音ボタンはスライド式になっているので、試験中の誤作動は無さそうです。
再生ボタンはテスト入力時のみに使います。
上部のマイクに音声を吹き込みます。

試験開始前に録音開始の合図もありますし、開始があったらいちいち止めたりせず、最後まで録音しっぱなしとなるので安心です。

試験の状況

少人数の試験会場

さて、今回初級の受験者は10名ほど。
3人掛けのテーブルの真ん中に一人一人座りました。
全ての説明と録音チェックが終わると、早速試験開始です。

音声の誘導にあわせて、
名前、国、受験番号をしゃべります。

①你叫什么名字?
 → 我叫ことりん。
②你是哪国人?
 →我是日本人。
③你的序号是多少?
 →我的序号是12345。

こんな感じに吹き込んでいきます。
こちらは採点対象じゃないと、しっかり注意書きに書いてあるので大丈夫です。
ちなみに私は、自分の名前はgoogle翻訳でピンインを調べて暗記していきました。

誰がしゃべるか、様子見

会場は個室じゃないため、もちろん、皆の声が聞こえてきます。
人数が少ないと、余計目立ちます。
最初の録音チェックの「你好・你好・你好」と、名前を吹き込む所と、第三部分は録音開始の「ピー」といった電子音が鳴らないので、試験の流れを知らないと、しゃべりだしていいのか迷うと思います。

私はHSK試験も既に3回受けているし、口述試験も過去問で練習してきたので流れをわかっていましたが、他の方はどういった状態で臨んでいるのかな。
まるっきり初めてかもしれないし、過去問をやらずに挑んでるかもしれないし。

そんな訳で、この3つ全て、私が一番最初に声を発する流れになりました(勇気いるんよ(笑))
第三部分なんか、私も緊張で吹き込むまで、恐らく10秒近くは黙ってたと思うんですけど、他の皆さんも黙ってました(笑)

回答も様子見

さて、こんな感じで、なんたって初級ですもの。問題文1回しか読まれないですもの。
って事で、聞こえてくる他の人の回答を聞いてから答える方もちらほら。
それが悪いとは思わないのですが、先に喋ってる者として、段々プレッシャーになってきます。

・そもそも試験問題が聴き取れるか。
・聴き取った問題を録音し終わるまでに覚えてられるかの短期記憶との闘い。
・吹き込み途中に他の人の声が聞こえてきて、短期記憶に割り込んでくる。
・他の人が言ってる単語が聞こえてきて、「思いつかなかったけどそれだよ!」という葛藤との闘い。
・自分を参考にしてる人が居ると思うプレッシャー。

そんな訳で、もう後半は、緊張が増して手が震えておりました(笑)
第二部分の質問で、初歩的な質問が最初わからず、数秒してからわかったものの、
既に部屋は静まり返っていて、その中で発する事が出来なかった。

自分の年齢。

なんだこの無用な恥じらいは!!!1問無駄にした!!!!
※舞い上がってたので、実際本当に年齢を聞く問題だったかはわかりません(笑)

もはや発音気にしてる余裕なし

家で一人で練習している時にはわからなかった、他の方の答えが邪魔する短期記憶との葛藤。
文末の方が疎かになったり、バリバリ日本語訛りの中国語になってるかもしれないけど気にしてる余裕もないこの追い詰められ感。。。

試験時間は約20分と短いのだけど、なかなかハードな時間となりました。

初級の心得

今回初級を受けてみて思ったことは、前述のとおり、試験の流れに不安を感じてる人が多くいるものと思います。
自分が先に音声を発している場合、自分の間違った中国語を参考にされているんだと思う無用な責任感とともに、気づいたら自分も珍回答続出!
なんてならないように、本当に落ち着いて、自分だけの世界に入ることが大切だと思いました。

自意識過剰は手放す事!!!!!

試験対策はどうしたか

HSKK試験は、記述と違って毎月設定されてません。
私は1月にHSK4級を受け、その後、試験日程を見て自分の想定する時期より早い4月に受験をねじ込みました。
今まで文法と単語暗記に重点を置いた学習方法だったため、とにかくしゃべれない。。。
だけども、HSKKとなると参考書は過去問位しか探せないし、とにかく情報が少なくなってくる。

で、youtubeを使った聞き流しとシャドーイング、SuperChineseという音声が録音出来て、かつ採点もしてくれるアプリを使って日々練習に励みました。

第三部分の作文は、あれ、なんでしょうね。
相当難しく無いですか??
「あなたのお父さんについて紹介してください」
なんて言われても、日本語でもすぐに思いつかないですよね。
しかも自分の知識の中にある単語を使っての説明ですもの。
作り話で「彼は学校の先生です」なんて言ってももちろんOKだと思いますが、
普通に、自分の父親を想像して文章を考えちゃいますよ。
考える時間は2問7分なので、1問に対し3分半。
いやぁ~~。思いつかないですよ。そういった意味で、第三部分はホントに難しいと思いました。

そんな訳で、それこそどんな問題が出てくるかわからないので、過去問を見て、使いまわせそうな文章をいくつか考えてストックとしておきました。
でも、今回の問題、やっぱり、自分の状況を思い出して一生懸命考えてしまいました。
終わってみたら、ちょっと、周りの人がどうだとかも言ってみればよかった。なんて思ってみたりして。。

とはいえ口述試験は楽しかった

私のブログがちょっとでも参考になれば幸いです。
初めての口述試験だったので、緊張や精神的弱さの方が勝ってしまいましたが、とは言え、口述試験は楽しかったです。受けて良かったです。
次は中級受験に向けて、準備を進めます。

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